ヒートが2年連続で東の決勝に進出 ニックスに4勝2敗 第8シードとしては24年ぶりの4強入り

[ 2023年5月13日 11:16 ]

勝利が決まって笑顔を見せるヒートのバトラー(AP)
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 東の第8シードでポストシーズンを迎えているヒートは12日、地元マイアミ(フロリダ州)で準決勝シリーズの第6戦に臨み、第5シードのニックスを96―92(前半51―50)で退けて4勝2敗。ジミー・バトラー(33)が24得点、バム・アデバイヨ(25)は23得点、ベンチから出たカイル・ラウリー(37)も11得点と9アシストをマークし、プレーイン・トーナメントの初戦で敗れながらも、2年連続で東地区決勝(通算10回目)に進出した。

 バトラーは足首を痛めてこのシリーズの第2戦を欠場したが、今ポストシーズンでは10試合に出場して平均31・1得点。これはレギュラーシーズンの22・9得点を大幅に上回っており、今季2人で計30・8得点を挙げながら故障で離脱したタイラー・ヒーロ(23)とビクター・オラディーポ(30)の“穴”を埋めている。

 ヒートは今季44勝38敗で東地区全体の7位だったが、プレーイン・トーナメント初戦で8位のホークスに敗れ、2戦目のブルズ戦に勝ってプレーオフに進出したために第8シード。プレーオフ出場チームが12チームから16チームに増えた1984年以降、第8シードが東西の地区決勝(カンファレンス決勝)に駒を進めたのは、対戦していたニックスが1999年に成し遂げて以来、23年ぶり2回目となった。

 また7位のチームが地区決勝に勝ち進むのは1987年のスーパーソニックス(現サンダー)以来、36年ぶり2回目。1回戦で第1シードのバックスを4勝1敗で撃破した勢いは準決勝シリーズでも衰えず、2回連続で上位シードをなぎ倒した。

 地区決勝に進出したチームのレギュラーシーズンの最低勝率は1984年に西の第6シードだったサンズで41勝41敗の5割ちょうど。ヒートの勝率・537は、現行方式では99年のニックス(・540)よりも低い史上2番目の数値となった。ただし今季は西の第7シードで43勝39敗(・524)だったレイカーズが準決勝でウォリアーズに対して3勝2敗。このあと行われる第6戦に勝てば、ヒートのアベレージを下回ることになる。


 23年ぶりの地区決勝進出を目指していたニックスは、ジェイレン・ブランソン(26)が41得点、ジュリアス・ランドル(28)も15得点と11リバウンドを稼ぎ、第1Q終盤で14点をリードしたものの敗戦。86―92で迎えた第4Qの残り59秒、ヒートのゲイブ・ビンセント(26)の「フレグラント1」の反則で得たフリースローをブランソンが2本とも決め、このあとのオフェンスでジョシュ・ハート(28)がゴール下でシュートを決めて2点差に詰め寄ったが反撃もここまでだった。今プレーオフでは8年ぶりに1回戦を突破(キャバリアーズに4勝1敗)。しかし準決勝シリーズではヒートの激しいディフェンスをかわしきれずに姿を消した。

 なおヒートは現在3勝3敗となっているセルティクス(第2シード)対76ers(第3シード)の勝者と東地区決勝で顔を合わせるが、今季の成績はセルティクスに2勝2敗、76ersは2勝1敗となっている。

 <ヒートのポストシーズン>
 ▼プレーイン・トーナメント
(1)●*105―116○ホークス
(2)○*102―91●ブルズ
 ▼東地区1回戦(対バックス=4勝1敗)
(1)○130―117
(2)●122―138
(3)○*121―99
(4)○*119―114
(5)○128―126(延長)
 ▼東地区準決勝(対ニックス=4勝2敗)
(1)○108―101
(2)●105―111
(3)○*105―86
(4)○*109―101
(5)●103―112
(6)○*96―92
 *はホームゲーム

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