貴景勝3枚目の優勝額は「赤穂の天塩」思い入れのある化粧まわし姿 期待を背にカド番の夏場所へ

[ 2023年5月13日 15:14 ]

優勝額贈呈式で記念撮影に応じる貴景勝(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 大相撲初場所で3度目の優勝を果たした大関・貴景勝(26=常盤山部屋)の優勝額贈呈式が13日、東京・両国国技館で行われた。

 今回優勝額に使われた写真は「赤穂の天塩(あましお)」の化粧まわし姿。大関昇進を決めた19年春場所から使用している、思い入れのある化粧まわしが採用された。

 「赤穂の天塩」は、貴景勝の出身地である兵庫県に本社を構える「赤穂化成株式会社」が製造しているもの。赤穂化成とその販売子会社「株式会社天塩」、および「赤穂の天塩」の原料である豪州「シャークベイ天日塩」の製造会社「シャークベイソルト」を保有する総合商社・三井物産の3社が共同制作した化粧まわしが19年2月、当時関脇だった貴景勝に贈呈された。それを機に、19年から毎年春場所の土俵で使用される塩は「赤穂の天塩」に。貴景勝は同場所で地元の応援の後押しを受けて好成績を挙げ、大関昇進を決めた。

 貴景勝にとって、企業から贈られる化粧まわしはこれが1本目。今年の初場所後に行われた優勝額の写真撮影時にこれを選び、綱獲りに挑んだ春場所では初日から土俵入りで使用した。

 化粧まわしを贈呈した「株式会社 天塩」の鈴木惠代表取締役社長は「春場所で初日から毎日化粧まわしをつけてくれたことに感謝している。休場は残念だったけど、今場所はその分期待している。カド番脱出、そして優勝を目指して良い場所にしてほしい」と活躍を願った。さらに、将来的に横綱に昇進した際には三つぞろえの化粧まわしを新たに制作したい構想も明かした。

 自身6度目のカド番で夏場所(14日初日、両国国技館)に臨む貴景勝。左膝の回復具合が心配される中、多くの期待を背負って土俵に上がる。この日も報道陣の取材には応じなかったが、日本相撲協会公式YouTubeチャンネンル内では「15日間良い相撲を取って喜んでもらえるように頑張ります」とコメントしていた。

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