横浜・沢木敬介監督「差があるんだと受け止めた」　昨季王者に逆転負けで下克上ならず

ラグビーリーグワン・プレーオフ準決勝   横浜20―51埼玉 （ 2023年5月13日    東京・秩父宮ラグビー場 ）

＜埼玉・横浜＞埼玉に敗れ、スタンドの声援に応えるデクラーク（中央）ら横浜フィフティーン（撮影・吉田　剛）
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　レギュラーシーズン4位の横浜（旧キヤノン）は連覇を狙う同1位の埼玉（旧パナソニック）に20―51で逆転負けを喫した。

　下克上とはならなかった。前半は2トライに加え、SO田村優が約50メートルのDGを決めるなど、17―15でリード。だが、田村がシンビンとなり数的不利となった後半開始早々に逆転されると勢いを失った。

　終盤は昨季王者が的確に投入するリザーブメンバーの堅守に対抗できず、PGで3点を奪うのがやっとだった。沢木敬介監督は試合後の会見で「強いチームはシンプルなところでプレッシャーをかけてくる。そこの差。このくらいの差があるんだと受け止めた」と認めた。

　それでも、チームとして初のPOを戦い抜いた手応えがある。「いい経験」と何度も口にした指揮官。フランカー嶋田直人ゲーム主将も「こういうプレッシャーのある試合は初めて。この経験をこれからどう生かしていくか」と前を向いた。

　これで終わりではなく、19日には3位決定戦が控えている。嶋田は「まだあと1試合ある。最後、勝って笑顔で終われるようにいい準備をしていく」と見据えた。