斉藤立が絶対王者リネールに敗戦 父子制覇届かず 柔道世界選手権

[ 2023年5月13日 20:56 ]

柔道世界選手権第7日 ( 2023年5月13日    カタール・ドーハ )

斉藤立
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 男子100キロ超級準々決勝で、昨年準優勝の斉藤立(21=国士舘大)が2つの金を含む五輪4大会連続メダルのテディ・リネール(34=フランス)にゴールデンスコアの延長戦の末、指導3による反則負け。15年に54歳の若さで亡くなった五輪2連覇の父・仁さんとの父子制覇は、またも届かなかった。

 斉藤とリネールは今回が初対戦。たびたび来日しているリネールとは稽古では組み合ったことがあり、東京・国士舘高3年だった19年5月に“初対戦”。一本だけの乱取りだったが、「(相手は)本気じゃないが、圧が凄かった。いい経験になった」と証言。大会直前の先月には、国士舘大を訪れていたリネールに斉藤からお願いして1日30分の乱取りを敢行したといい、この時は「力の差がもの凄くあるとか、これは無理、というのはなかった」と手応えをにじませていた。

 2回戦から登場した斉藤は、3回戦では東京五輪銀メダルのグラム・ツシシビリ(ジョージア)を2分、抑え込んで一本勝ちするなど上々の勝ち上がりを見せ、初対戦を迎えた。中盤までは積極的に技を仕掛け、リネールを慌てさせた斉藤だが、時間経過とともに徐々にスタミナを消費。先に指導2となって追い込まれると、指導狙いの相手の組み手に抗いきれず、延長3分41秒、3つめの指導が飛んで敗れた。

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