男子エペ陣が帰国 個人&団体メダル獲得の見延「試合に影響するようなプレッシャーなかった」

[ 2022年7月24日 22:03 ]

フェンシング世界選手権が行われたエジプトから帰国し、銀銅2つのメダルを披露する見延和靖
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 フェンシングの世界選手権に出場した日本代表の男子エペ陣、女子フルーレ陣が24日、エジプト・カイロから帰国した。男子エペは個人銀メダル、同団体で銅メダルを獲得した見延和靖(35=ネクサス)は羽田空港で取材に応じ、「金には届かなかったけど、メダルを獲れたことは率直にうれしい」と改めて喜びを語った。

 個人戦では3回戦、準々決勝と続いた日本人対決を接戦で制した見延は「誰が獲ってもおかしくないメダルだった。僕以外も、みんな調子が良かったので(組み合わせの)山が分かれていれば、表彰台を独占できたもしれない。だからこそ、決勝でも勝ちたかったので、そこは悔しかったです」と振り返った。

 団体は昨夏の東京五輪金メンバーから宇山賢が抜け、新たなチーム構成での挑戦。準決勝でイタリアに完敗したが、3位決定戦でハンガリーを45―30で下し、表彰台を死守した。見延は「しっかり点数を引きつなぐ、うまくバトンを引きつなぐ日本らしい団体戦ができていた。イタリア戦はシーソーゲームの展開に持ち込めなかったのが敗因。宇山が抜けた穴をどう埋めていくかが、これからパリに向けては勝負になってくるかなと思う」と前を向き、「現状維持では強豪国に対策をされて後手に回ることになる。新しい取り組み、エペのトレンドになるようなスタイルを日本から発信できるような強いチームに仕上げていけたら」2年後のパリ五輪へ視線を向けた。

 大会前には、エペ代表が6月に沖縄で実施した合宿でレジャーに興じていたと週刊誌に報じられる騒動もあった。結果が求められた世界選手権で個人、団体ともにメダルを獲得。見延は「私として必要な時に必要なことをやってきたと思ってますし、正しいことをずっとやり続けて、その結果が京五輪のメダルもあったと思っている。試合では自分を信じてやるだけでしたので、もちろんプレッシャーはありましたけど、試合に影響するようなプレッシャーではなかった」と話した。

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2022年7月24日のニュース