【世界陸上】女子5000m田中希実は12位「完全燃焼できたかどうか…」異例3種目挑戦の大舞台“完走”

[ 2022年7月24日 10:41 ]

陸上・世界選手権第9日 ( 2022年7月23日    米オレゴン州ユージン )

世界陸上・女子5000メートル決勝に出場した田中希実(AP)
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 女子5000メートル決勝が行われ、田中希実(22=豊田自動織機)は今大会ラストとなる5レース目に臨み、15分19秒35の12位で日本勢として25年ぶりの入賞はならなかった。「食らいついていけなくて、スタミナのなさを痛感した」と振り返った。

 前回の19年ドーハ大会では14位だった5000メートル。予選では15分0秒21の今季自己ベスト記録を出していた。この日は3000メートル手前で集団から遅れる苦しい展開となったが、死力を尽くしてゴールまで懸命に駆けた。

 今大会は800メートル、1500メートル、5000メートルと合わせて個人3種目にエントリー。日本人では初めて1大会個人3種目出場で15日(日本時間16日)の1500メートル予選を皮切りに、16日(同17日)に1500メートル準決勝(決勝進出ならず)、20日(同21日)に5000メートル予選(決勝進出)、21日(同22日)に800メートル予選(準決勝進出ならず)を走っていた。

 異例の挑戦となった大舞台。「ラストに出し尽くすことはできたけど、日本選手権の時のようにスッキリした出し切った感じではなかった。完全燃焼できたかどうか分からない部分があった」とし、「どんどん経験積んでいきたい」と前を向いていた。

 ◇田中 希実(たなか・のぞみ)1999年(平11)9月4日生まれ、兵庫県小野市出身の22歳。市場小―小野南中を経て西脇工へ進み、3年連続で全国高校駅伝の1区を走る。同志社大では陸上部に入らず、当初はND28アスリートクラブで活動し、チーム解散後に豊田自動織機で活動。女子1000メートル、1500メートル、3000メートルの日本記録保持者。U20世界選手権3000メートル競走金メダリスト。2020年東京オリンピック1500メートルで8位入賞。愛称は「のん」。趣味は読書。1メートル53、41キロ。

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