十両・炎鵬 場所後に定年の宮城野親方に贈る勝ち越し「今場所一番良い相撲が取れました」

[ 2022年7月24日 16:48 ]

大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2022年7月24日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

 十両・炎鵬(27=宮城野部屋)が北の若(21=八角部屋)を破って8勝目を挙げ、2場所ぶりの勝ち越しを決めた。

 立ち合い相手のもろ手突きをかいくぐって左差し右前ミツの体勢をつくると、左をハズにして押し上げてからの右上手出し投げ。「イメージ通り、今場所一番良い相撲が取れました」と好内容に満足の表情を浮かべた。

 場所後に師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)が65歳の定年を迎える。「勝ち越しの報告ができるように、それだけ考えていきました」。部屋頭として、しっかり師匠の花道を飾った。

 「今場所も“前に出ろ”と最後の最後まで言わせていたぐらいなので、これから先やっていく中で基本になっていくのかなと思います」。師匠も現役時代は小兵ながら活躍した。多彩な技を持つ炎鵬にとっても前に出ることはやはり大事だ。「親方だったからこそ今の自分がある。これから先も親方に教えてもらったことを忘れずに、もっと上に行って恩返しできるように頑張りたい」。師匠の教えを胸に、もう一度幕内を目指していく。

続きを表示

2022年7月24日のニュース