逸ノ城が初V 優勝できると思っていたか?に「そうっすね。思っていました」場内爆笑

[ 2022年7月24日 18:40 ]

大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2022年7月24日    ドルフィンズアリーナ )

優勝インタビューを受ける逸ノ城 (撮影・奥 調)
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 大相撲名古屋場所は24日、名古屋市のドルフィンズアリーナで千秋楽の取組が行われ、横綱・照ノ富士と優勝争いトップを並走していた西前頭2枚目・逸ノ城は平幕・宇良を寄り切りで破り3敗を死守。その後結びの照ノ富士と大関・貴景勝の一番で照ノ富士が敗れたため、12勝3敗の逸ノ城が新入幕から47場所目で初優勝を決めた。名古屋場所での平幕優勝は92年の西前頭筆頭・水戸泉以来30年ぶりとなった。

 初優勝の逸ノ城はインタビューで開口一番「とてもうれしいです」と喜びを語った。優勝決定はテレビで貴景勝の勝利で知り「決まってくれて良かったです」とひと言。入門して8年経ったが優勝できると思っていたか?と問われると、「もう一度お願いします」と返し場内は爆笑。再び質問され「そうっすね。思っていました。まあいつかは」と表情を変えず即答し拍手が送られた。

 前日に敗れて迎えた千秋楽では「昨日のことは昨日で忘れて、今日一日最後だと思って切り替えて引きずることはなかったです」といい「今日こそ思い切りやろうと思ってたので、自分の相撲がとれて良かったです」と振り返った。

 そして12年前にモンゴルから同じ飛行機で日本にやってきた照ノ富士に対する思いを問われると「強い横綱だと思っています。優勝したいなと思ってたので本当にうれしいです」と照ノ富士との優勝争いを制した喜びを口にした。「またゼロからしっかりやるだけなので、変なことを考えず一生懸命頑張ります」と独特な言葉で締めくくった。

 逸ノ城は今場所、4日目に貴景勝、5日目には照ノ富士を破る金星を挙げ、6日目には御嶽海も破り無傷の6連勝。7日目に正代に敗れて連勝がストップしたが、13日目までに11勝2敗と安定した相撲を見せた。14日目は明生に寄り切りで破れ3敗目を喫し、ショックが大きかったのか取材に応じず引き揚げたが、自力で初優勝をつかめる状況で千秋楽に臨んでいた。

 逸ノ城は横綱と2大関を破ったことが評価され、3回目の殊勲賞受賞が決定していた。

 ▽優勝ライン
 14日目に2、3、4敗力士が全員負けたことで名古屋場所の優勝ラインは12勝以下となることが確定した。今年春、夏場所はともに12勝3敗で優勝。3場所連続で12勝以下での優勝となると72年初場所(11勝4敗・栃東)、春場所(12勝3敗・長谷川)、夏場所(12勝3敗・輪島)以来で、15日制導入後では2度目となった。

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