疑惑のワリエワ涙の首位発進 禁止薬物の検出は祖父の薬と“主張”

[ 2022年2月16日 05:30 ]

北京冬季五輪第12日・フィギュアスケート女子SP ( 2022年2月15日    首都体育館 )

演技を終え涙をぬぐうワリエワ(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 昨年12月のドーピング違反が判明しながら個人種目出場が認められたワリエワが首位発進した。冒頭の両手を上げたトリプルアクセルはステップアウト。だが、続く3回転フリップを着氷すると、後半に高難度の3回転ルッツ―3回転トーループを決め、ステップとスピンでも魅了した。同門の先輩で前回女王のザギトワらが拍手を送る中、演技を終えるとあふれる涙を手で拭った。

 前日14日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が資格停止処分の解除は妥当と裁定。ロシアのテレビ局に「国を代表して出場できるのはうれしい。ここ数日は難しかったけど、私が乗り越えなければならないステージだった」と涙で語った。

 禁止薬物トリメタジジンが検出された違反については、祖父の薬が誤って体内に入ったと弁護士らがCASに主張したとロシア紙プラウダが報道。心臓疾患を抱える祖父が薬を服用する際に使用したグラスでワリエワが水を飲んだ可能性があるという。

続きを表示

この記事のフォト

2022年2月16日のニュース