河辺愛菜 トリプルアクセル転倒で15位発進 フリーで「ミラクルを起こしたい」

[ 2022年2月16日 05:31 ]

女子SP、演技をする河辺愛菜(撮影・小海途 良幹)
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 女子の競技が15日に始まり、ショートプログラム(SP)では初出場の河辺愛菜(17=木下アカデミー)は62・69点をマークし15位発進となった。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)で転倒。スコアが伸び悩んだ中で、あす17日のフリーでの巻き返しを誓った。

 大舞台でのアタックは決まらなかった。ビバルディの「冬」に乗って演技を始めた河辺は、冒頭のトリプルアクセルで転倒。「直前で自分に集中できなかった。心の弱さが出てしまった」。演技前の6分間練習で思うようにジャンプを試せず、そのまま本番へ。過去、伊藤みどりや浅田真央らが五輪で成功させた大技に挑んだが、抱えていた不安がミスにつながった。

 5歳でフィギュアスケートを始め、名古屋市の邦和スポーツランドで育った。まだ9歳だった14年冬。同門の鈴木明子がソチ五輪に出場することになり、大先輩の活躍を願ってみんなで寄せ書きをした。あれから8年がたった今、木下アカデミーの後輩らから激励のメッセージが書かれた大きな旗をもらった。

 「邦和にいたときは書く側だったけど、書いてもらえる側になれるとは思っていなかった」

 父を名古屋に残し、中学2年で母と弟と関西に転居。浜田美栄コーチの指導を受けるために決断した。その中で磨いてきた技の一つが「(浅田)真央ちゃんを見てやりたいなと思った」というトリプルアクセル。転倒もあってスコアは62・69点と伸び悩んだが、フリーでも予定通り投入する。

 「トリプルアクセルをやったことに後悔はない。この状況からミラクルを起こして上にいけるようにしたい」
 フリーで演じるのは、X JAPANのYOSHIKIが作詞作曲をした「Miracle」。次こそ成功させ、奇跡を起こす。

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2022年2月16日のニュース