Sトラック菊池純礼が「大博打」に勝った スロースタートの順位決定戦で果敢に大逃げ 「独り旅」ゴール

[ 2022年2月16日 22:44 ]

北京五輪第13日 ( 2022年2月16日 )

女子ショートトラック1500メートルで8位入賞した菊池純礼(AP)
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 女子ショートトラック1500メートルの順位決定戦が16日に行われ、日本勢で唯一出場した菊池純礼(26=富士急行)が2分37秒915のトップでゴール。全体の8位となり、今大会の日本勢で個人種目唯一の入賞となった。

 五輪最後のレースで、菊池純が「大博打」に勝った。スロースタートで始まった順位決定戦。群れの中にいた菊池純が序盤にたった一人で飛び出した。後を追う選手はいない。あっという間に1周差。それでも、差を縮めようとする動きは皆無だった。そのまま「独り旅」でゴール。作戦がズバリとはまり、トップで全体の8位入賞を決めた。

 「作戦勝ち?そうですね。(他の選手から)ノーマークだったので、それがうまく働いた。何もしないで勝てるほど甘い順位決定戦ではないので、自分から何かしてやろう、と。結果的にうまくいって、すごく楽しいレースでした」

 今大会は、ここまで個人全3種目で転倒。そのたびに悔しさを表情に浮かべ、唇をかみしめてきた。もう、苦悩の色はどこにもない。「個人種目で3回とも転倒しましたけど、一番楽しめたな、と」。女子の個人種目では、06年トリノ大会の神野由佳(1500メートル)以来となる入賞。悲運がつきまとった北京五輪の最後に、やっとスマイルが戻った。

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2022年2月16日のニュース