奈紗 ホールインワン!米ツアー3度目快挙も冷静「取りこぼしあった」

[ 2021年9月26日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー アーカンソー選手権第1日 ( 2021年9月24日    アーカンソー州 ピナクルCC=6438ヤード、パー71 )

アーカンソー選手権第1日、11番でホールインワンを達成した9番アイアンとボールを手にする畑岡
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 18年大会覇者の畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が首位と2打差の5位と好発進した。11番パー3でのホールインワン達成に加えて4バーディー、ボギーなしの65をマーク。7月のマラソン・クラシックに続く、米通算5勝目を狙う。63と伸ばした金阿林(25=韓国)ら3選手が首位に並んだ。

 ティーが前に出されて実測135ヤードの11番パー3。初日、カップは右手前に切られた。畑岡は緻密に、攻略法を練っていた。

 「右の手前でも小さい段がある。左から攻め過ぎると、左に落ちる。かなり狭いところだけど、傾斜で」

 9Iで抑え気味に放った第1打は左に「少しつかまった」というが、ピン奥約8メートルに着弾すると狙い通りに傾斜で戻ってきた。カップインの瞬間を見届け、歓声に満面の笑み。「うまく傾斜を使って戻ってきてくれてまさか入るとは思わなかった」と、米ツアーで自身3度目のエースで好スタートを切った。

 11番の一打に象徴されるようにショットが安定。13ホールのうち12度フェアウエーを捉え、18ホール中16ホールでパーオンした。だからこそ、65の好スコアにも「取りこぼしがあった」と言った。終盤15番で2メートル、16番で4メートルのチャンスを外すなど「悔しい部分が多い」と満足感はない。

 今大会は18年に米ツアー初優勝を挙げた思い出の地。この日17番の電光掲示板には、歴代覇者として写真が映し出された。「LPGA最初の優勝は凄く思い出深い。その時の気持ちを思い出した」。勝利へのモチベーションも大いに高まった。

 2打差の好位置で残り36ホール。「ここは毎年伸ばし合い。一つでも多くバーディーを取りたい」。今季2勝目を視界に入れた。

 ▽米女子ツアーでのホールインワン 畑岡は過去に18年5月のキングスミル選手権(バージニア州)と同年6月のメイヤー・クラシック(ミシガン州)でホールインワンを記録している。今回でわずか4年の間に3度目の達成となった。LPGAツアーの詳細な記録の残る1992年以降ではメグ・マロンの8度が最多で、ビッキー・ファーゴンの7度が続く。日本ツアーの最多記録は6度で、今堀りつら5人が達成している。

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