松生理乃、3A両足着氷も挑戦継続「曲に入れないと世界で戦っていけない」中部選手権

[ 2021年9月26日 18:23 ]

フィギュアスケート中部選手権最終日 ( 2021年9月26日    名古屋市・邦和スポーツランドアイスリンク )

シニア女子で初優勝した松生理乃
Photo By スポニチ

 女子フリーが行われ、昨季の全日本ジュニア女王でシニア1年目の松生理乃(中京大中京高)がショートプログラムに続いてトップの131・96点をマークし、合計201・44点で初優勝を果たした。

 今季の新フリー「月光」を演じ、冒頭の大技トリプルアクセルでは両足着氷でダウングレード。「本番を意識すると焦りが出る」と悔しさをにじませつつも「それ以外を演技すること大事。ここからノーミスしよう、と切り替えられた」。基礎点の上がる後半に3つの連続ジャンプを集中させて高得点をマークした。

 今回のトリプルアクセルについて山田満知子コーチから「やらない方がいい。中途半端だった」と言われたというが、挑戦の姿勢を崩さない。トリプルアクセルは8月のげんさんサマーカップでは転倒。今大会も果敢に挑み、来週のジャパン・オープンや初参戦となるGPシリーズでも跳ぶ決意を固めている。「跳べるようになって、曲に入れないと世界では戦っていけない。習得してどの試合でも挑戦したい」と思いを語った。

 樋口美穂子コーチが振り付けた「月光」といえば、男子で平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)が演じたこともある名プログラム。その曲を提案された際に宇野の演技が思い浮かんだという。「1つ1つの動きに重みがあり、1つ1つに感情移入されている。それが理想。目指すところ」と松生。大技だけでなく表現力も磨き、飛躍を目指す。

続きを表示

2021年9月26日のニュース