菊池姉妹五女・純礼 女子500V4!ST専念で北京へ順調「冷静に運べた」

[ 2021年9月26日 05:30 ]

スピードスケート・ショートトラック 全日本距離別選手権第1日 ( 2021年9月25日    長野県帝産アイススケートトレーニングセンター )

ショートトラック全日本距離別選手権 女子500メートルで優勝した菊池純(手前)
Photo By 代表撮影

 男女の500メートルと1500メートルが行われ、18年平昌五輪代表の菊池純礼(すみれ、25=富士急)が女子500メートルで4連覇を達成した。1500メートルは平井亜実(24=トヨタ自動車)が2大会ぶり2度目の優勝。男子の500メートルは宮田将吾(18=阪南大)、1500メートルは吉永一貴(22=トヨタ・中京大)が制した。今大会はW杯第1~4戦の代表選考会を兼ねており、来年2月の北京五輪代表選考対象大会にもなっている。

 ショートトラック界で有名な「菊池姉妹」の五女・純礼が、五輪シーズン初戦で好発進した。500メートルの決勝は、ともに平昌五輪に出場した神長、今大会の1500メートルを制した平井らと対戦。最内のスタートから先頭をキープすると、最後まで譲らずゴールを駆け抜けた。

 「調子が整っていて(優勝を)狙っていた。接触があってブレードが万全ではなかったけど冷静にレースを運べたのが収穫だった」。個人種目で11位が最高だった18年平昌五輪後はスピードスケートとの二刀流で注目を集めてきたが、現在はショートトラックに専念。三女・悠希、四女・萌水と激突した準決勝では3度のスタートやり直しにも集中力を切らさずトップで通過した。

 「北京のメダルを目指して練習してきた」と語る25歳。日本として力を入れるリレーでの活躍も見据え、約4カ月後の大舞台へとまい進する。

 《吉永、昨年のリベンジV》男子1500メートルは2大会連続の五輪出場を目指す吉永が制した。決勝では、昨年大会で敗れた宮田を抑えて先頭を守り切り「悔しい負け方をしていたので、そのリベンジができて良かった」と安どした。母が全日本女王、叔母が世界選手権女王という、ショートトラック界では知られた存在。今夏の陸上トレの成果を実感しており、26日の1000メートルでも頂点を狙う。

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2021年9月26日のニュース