先代時津風親方長男&次男 立浪部屋に「兄弟同時入門」、父退職にもめげず

[ 2021年4月29日 05:30 ]

新弟子検査を受検する先代・時津風親方の長男、木竜皇(日本相撲協会提供)
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 大相撲夏場所(5月9日初日、両国国技館)の新弟子検査が28日、東京・両国国技館で行われ、先代時津風親方(元幕内・時津海)の長男・坂本博一(18)、次男正真(16、ともに立浪部屋)ら受検した11人全員が体格基準(1メートル67、67キロ以上)を満たした。過去に若貴兄弟がいたものの、関取の息子が兄弟同時でデビューするのは珍しいケースという。

 父は初場所中に麻雀店に行くなど新型コロナ対策に違反し協会を退職した。関係者によると2人のショックは大きく、学校では肩身の狭い思いをしたという。それでも力士になる夢を追い求めた。青森・三本木農高出身の博一は1メートル75、130キロでパスし「心が引き締まった感じ。目標とされるような力士になりたい」。1メートル77、119キロの正真は「攻める相撲を取りたい。兄に負けたくないですね」と闘志満々だ。しこ名は兄が「木竜皇」(きりゅうこう)、弟が「春雷(しゅんらい)」に決まった。立浪親方(元小結・旭豊)も「必ず強くしなきゃという気持ち」と歓迎した。

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