聖火リレートーチ 震災の仮設住宅アルミ廃材利用、モチーフは百年桜

[ 2021年3月26日 05:30 ]

東京五輪聖火リレースタート

トーチの燃焼部(C)Tokyo 2020
Photo By 提供写真

 聖火リレーのトーチのモチーフは、26日のコースにほど近い南相馬市・石神一小の校庭にある「百年桜」。デザイナー吉岡徳仁氏(54)が震災後に児童らが描いた桜の絵からイメージを膨らませた。

 トーチは全長71センチ、重さ1・2キロ。震災の仮設住宅のアルミ廃材などを「UACJ押出加工」(東京都)が加工。製造統括の熊沢朗氏(48)は「色や形状を何度も微調整した。何百本も試作し、光の当たり方でさまざまな見え方をする」と仕上がりに自信を見せる。

 燃焼機構は「新富士バーナー」(愛知県)が製作。福島など一部区間は五輪史上初めて燃料に水素を使う。風速17メートル、1時間に50ミリの雨でも“絶対消えない聖火”を実現。製作に携わった日置栄一氏(44)は「希望の光として全国を巡り、多くの人が笑顔になればうれしい」と話した。

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2021年3月26日のニュース