館内騒然 三段目の響龍が頭から土俵に 一時意識失い動けず 医師が土俵に上がり、救急搬送

[ 2021年3月26日 15:27 ]

大相撲春場所13日目 ( 2021年3月26日    東京・両国国技館 )

<大相撲春場所 13日目>今福にすくい投げで敗れた響龍(中央)は意識を失う (撮影・西川祐介)
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 三段目の力士が取組中に負傷し、医者が土俵に上がるアクシデントが起きた。

 勝ち越しがかかった今福―響龍戦。激しい攻防のすえ、土俵際で今福が左からのすくい投げを放って勝利した。その際に響龍が頭から土俵に落ち、しばらくうつぶせのまま動けなくなった。今福は勝ち名乗りを受け引き揚げたが、響龍は全く体を動かすことができず大の字に。館内に緊張が走った。一度呼び出しが体を仰向けにしたものの、響龍は自力で起き上がることもできず静止したまま。審判団に加え世話人、親方衆も土俵周辺に集合するなど物々しい雰囲気に包まれた。医者が土俵に上がり、容体をチェックした後に担架に乗せられ救急搬送された。

 力士にケガはつきものとはいえ、長い相撲の歴史で医者が土俵に上がるのは珍しいケース。芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「意識は取り戻したと。脳しんとう、頸椎が損傷しているように見える。頸椎の神経が圧迫されている可能性があるかもしれない」と説明した。

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