警備チグハグ…無観客の場所で「密避けて」、沿道には観衆が殺到

[ 2021年3月26日 05:30 ]

東京五輪聖火リレースタート

無観客区間に設定された「Jヴィレッジ」周辺を走る聖火ランナー(中央)
Photo By 共同

 新型コロナの感染拡大防止との両立を掲げスタートした聖火リレーだが、警備などの対応にちぐはぐさが目立った。第1区間の「Jヴィレッジ」では沿道での観覧を規制したが、規制エリア内には「密を避けて」の看板を背負ったスタッフを配置。観客のいない場所で「僕たちいる意味ないですよね?」と首をかしげる担当者もいた。

 一方、JRいわき駅前の沿道には人々が殺到。スタッフが「密にならないで」と呼び掛けても肩が触れ合う距離で並び、列ができる場面が見られた。JR双葉駅前にも多くの観衆が集まった。組織委が公表しているリレー中断の判断基準では密集が解消されなければ走行の取りやめを検討するとしており、今後の課題となりそうだ。

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