池江 白血病からの復帰ペースは「想定外」の速さ、完全復活へ「どんどん階段上りたい」

[ 2021年2月27日 05:30 ]

練習を公開、笑顔でクールダウンをする池江璃花子(撮影・小海途 良幹)
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 白血病からの完全復活を期す競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が26日、世田谷区の日大キャンパスで練習を公開した。東京五輪出場への期待が高まる中、自身の現在地を冷静に分析。五輪代表選考会となる日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター)の出場種目は3月10日の締め切りまで熟考する方針を示した。

 以下、池江の一問一答。

 ――日本選手権の出場種目は?
 「ギリギリまで慎重に選びたい。完全に焦点を合わせているわけではないので、ナーバスになって種目を決めて出る必要はない。50メートルバタフライを除けば、優勝を狙っているということは全くない。今までのタイムより速く泳ぎたいなというぐらいの気持ち」

 ――日本選手権までの課題は?
 「あと1カ月で体力をつける時間はない。体重を増やすことを前提にスタートの改善を意識している。今持っている力をいかにうまく発揮できるか。レースを意識した練習、本番だと思ってやる練習を多めに入れたい」

 ――驚異的な早さでタイムを上げている。
 「初めて泳いだ時を思い出すと、1番になるのはずっと未来の話と思っていた。1年足らずでここまで戻ってこられたのは想定外。50メートルバタフライも50メートル自由形もタイムが速くて、病気前ももっと速く泳げたんじゃないかという気持ちにさせてくれる。またいつか世界に戻りたい気持ちがあるので、どんどん階段を上っていきたい」

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2021年2月27日のニュース