【砂村光信の目】過去の海外開催より戦いやすいが…相手のフィジカル警戒

[ 2021年2月27日 05:30 ]

23年ラグビーW杯日程発表

イングランド代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ
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 07年W杯の頃とは違い、近年のフランスの夏は猛暑に見舞われている。地中海に面したニースは9月中旬でもまだ暑く、湿度も高いことが予想される。暑さや湿気に慣れていないイングランドはアルゼンチンとの初戦も地中海沿いのマルセイユで、厳しいコンディションが続く。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは対策を練ってくるだろうが、地の利は日本にあるとみる。

 日本のターゲットは2戦目と4戦目で、ともに試合間隔も十分で、過去の海外開催に比べれば戦いやすい。だが、サモアかトンガが予想される3戦目も含めて、フィジカルの強い相手が3試合続くだけに、疲労はどうしてもたまる。初戦のイングランド戦に全力をつぎ込んだあと、格下と2試合戦うアルゼンチンの方が最終戦へ調整しやすいだろう。

 登録メンバーも33人に増えるとはいえ、日本の選手層はタフな4試合を戦い抜くほどの厚さがない。ほぼフル出場だったトンプソンが引退した穴は大きく、ロックが本職の選手を本番までに2人はそろえたい。(元U―23日本代表監督)

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