長男・智春氏が語る「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の今後

[ 2021年2月19日 05:30 ]

ジュニアレッスン会で熱心にスイングの指導を行う尾崎将司
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 ゴルフ界のレジェンド、尾崎将司(74=I.S.T)の「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」が20日から4日間にわたり、入会セレクションを実施する。12日に募集が締め切られたが、関係者が想定していた倍以上の応募があったという。弟子の原英莉花や笹生優花、西郷真央らの活躍で注目を集める同アカデミー。ジャンボの長男、尾崎智春氏(49)に今後の動きを聞いた。

 「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」は、18年に設立されたNPO法人「JUMBO スポーツ・ソリューション」が運営。その理事長を務めるのが、智春氏である。

 同アカデミーは18年3月にプロを目指す高校~大学までの年代のゴルファーを対象に、1期生の選抜テストを行った。その中から急成長を遂げ、プロとして活躍するようになった一人が西郷だ。

 昨年まではレッスン会の形で参加者を集め、有望な選手を発掘し、新規のアカデミー生として受け入れていた。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染予防のためレッスン会ではなく、セレクション形式で実施。智春氏は「なるべく密にならないような形でやろうということになりました。人数も制限して行います」と説明する。

 テスト会場もレッスン会の時は、利便性を考慮し一般のゴルフ練習場を利用していたが、利用客や参加者などで密になるのを避けるため、同アカデミーの専用練習施設に変更。さらに日程も20、21、27、28日の4日間に分け、人が集中しないように配慮した。当初予定していた参加人数は各日5人の計20人。だが倍以上の約50人の応募があり、最終的に20人を若干超える人数で、選抜テストを行うことになった。原や笹生ら「ジャンボ軍団女子部」の活躍もあり、7割は女子だったという。

 ただ、同アカデミーでは男子も着実に成長。智春氏は「(男子は)体も大きくて理想としている(スイングの)振りの速さとか、いい人材が高校生に多い。ただ、男子は大学に行く選手が多いので、プロになって出てくるのは5年後くらいかもしれませんね」と話す。

 現在、同アカデミーには約40人が在籍し、ジャンボやコーチの山田竜太プロから指導を受けている。今回の合格者数は「ジャンボさん次第です。数人かもしれないし、いいと思う選手がたくさんいれば増えることもあります」と智春氏。ここ数年、ジャンボは腰痛などの影響でツアーへの出場機会が減少。特に昨年はコロナ禍で男子ツアーの試合数が激減したため、1試合も出場しなかった。

 ただ、それによって指導者として“弟子”の練習に目を光らせる時間やアドバイスを送る機会は増えた。

 智春氏は「(アカデミー生を)指導するという意味では、いいタイミングだったかもしれません。若手が頑張っている姿を見るのは良いなという感じがしますから」と語る。レギュラーツアーで活躍していた頃から弟の健夫、直道、飯合肇ら数多くのトッププロを育てた名伯楽でもあるジャンボ。その教え子の中から次はどんな選手が育ってくるのか、楽しみだ。

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2021年2月19日のニュース