橋本新会長 就任会見で決意、五輪開催へ「信頼回復」「社会の空気変える」

[ 2021年2月19日 05:30 ]

東京五輪・パラリンピック組織委員会 新会長に橋本聖子氏

東京五輪・パラリンピック組織委の新会長に就任し、記者会見する橋本聖子氏
Photo By 代表撮影

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に就任した橋本聖子氏(56)が18日夜に会見し、国民から信頼される東京大会開催を誓った。自らのセクハラ騒動を改めて謝罪し、ジェンダーイコーリティー(男女平等)実現への意欲を示す一方、議員辞職はしない意向も明らかにした。

 橋本会長は不織布と布製のマスク2枚重ねで登場。コロナ禍と森前会長の発言で不信を抱く都民と国民に「丁寧な説明で信頼回復」、出場希望を公に口にできないアスリートたちには「社会の空気を変える」と約束し、辞退したボランティアや聖火ランナーにも復帰を呼び掛けた。また、注目を集めた自身の問題についても回答した。

 (1)セクハラ騒動 14年ソチ冬季五輪でフィギュアスケートの高橋大輔への泥酔キス強要を「軽率な行動を、当時も今も深く反省している」と謝罪。厳しい批判を受け止めた上で「多様性、男女平等、五輪の原則、オリンピックムーブメントを私自身がしっかり進めていくことで、皆さまにご理解いただけることになると思う」と模範となる姿勢を示した。

 (2)男女平等 森前会長の女性蔑視発言で、国内外の信用を取り戻すことが重要となる。「早急な対応が必要。今月内には新たな方向性を提示したい」と明かし、現在は35人中8人しかいない組織委理事会の女性比率を40%に引き上げると明言。「どのような改革の中で組織として世界に打ち出せるかに全てが懸かっている。全力で問題解決に当たりたい」と意欲を見せた。

 (3)議員辞職 五輪相は辞任したが、議員を続ければ、本来は距離があるべき政界とスポーツ界の間に一線を引くことは難しい。だが「議員辞職せずとも組織委員会の会長になることはIOC(国際オリンピック委員会)も国も認めていただいている」と主張。五輪相として一歩離れた立場で協力してきたとし「疑念が持たれないような行動を取っていくべき」と話した。

 もっとも、回答はまだ“公約”の段階。コロナ対策や観客数など難題を抱える中、実現できるか注目される。

 《就任後バッハ会長と電話》橋本氏は就任が決まった18日午後、バッハ会長に電話で就任を報告したことを明かし「“アスリートと大臣の経験を生かしてほしい”“IOCは全力で支える”と言っていただいた」と話した。政府関係者は「橋本氏はバッハ氏との関係の良さもポイントだった」と話している。IOCは絞り込み直前「次の会長は菅首相が望む人にしてほしい」と日本側に伝達していたという。

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