近大の長内が高砂部屋入門 「朝乃山関みたいに力で圧倒しつつ、スピードも兼ね備えたい」

[ 2021年2月19日 17:40 ]

高砂部屋への入門を発表後、阿部智志監督(左)から花束を受け取る近大相撲部の長内孝樹
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 近大相撲部の長内孝樹(21)が春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)、高砂部屋へ入門することになり19日、オンライン会見に臨んだ。目標に近大―高砂部屋の先輩、大関・朝乃山(26)を挙げ「イメージとしては朝乃山関みたいに力で圧倒しつつ、スピードも兼ね備えたい。欲張りですが両方持っている力士になりたい」と意気込みを語った。

 朝乃山には毎年春場所前、近大へ稽古にきた際に声をかけてもらった。上半身の筋力が強く、出し投げを得意とするが相撲が大きくなりがちな弱点と背中合わせ。1メートル75、120キロと角界では小柄なだけに、「“相撲が大きい”と言われるので、そういうところを直していければ」と修正点を示した。

 昨年1月に55歳で亡くなった伊東勝人前監督とは青森出身、小柄なところも共通点。生前、「出し投げを磨け」と長所を伸ばすよう励まされると同時に、「速い相撲を」とも指導されてきた。

 新型コロナウイルス感染拡大のため最終学年の大会が相次いでなくなった昨年11月、「不完全燃焼な気持ちがあって、プロ入りを決意した」。相撲どころで4兄弟全員が相撲に取り組んだという三男坊は「2年で関取になりたい」と具体的な目標を掲げた。

 ◇長内 孝樹(おさない・こうじゅ)1999年3月1日、青森県鶴田町出身の21歳。五所川原農林から近大。近大では第23回世界選手権軽重量級準優勝など。得意は右四つ。

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