羽生 20年ラストに心込めて「春よ、来い」披露「この世の中に一番伝えたいメッセージ」

[ 2020年12月29日 05:30 ]

「メダリスト・オン・アイス」で演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート全日本選手権の上位選手らによるエキシビション「メダリスト・オン・アイス」が28日、長野市ビッグハットで行われ、男子で5年ぶりに全日本を制した羽生結弦(26=ANA)は「春よ、来い」を披露した。

 ディレードアクセルやハイドロブレーディングなどを見せ、伸びやかに滑った。使用曲は今季1人での練習を強いられる中で希望の光を見いだした名曲。「この世の中に一番伝えたいメッセージ。少しでも心が温かくなるような演技がしたかった」と語った。

 オープニングでは人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」を演じ、アンコールではショートプログラム(SP)の「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を激しく舞った。フィナーレでは紀平と右手だけでの側転を披露。「そのプログラムごとに自分のオーラが変わるような演技をしたい」。20年ラストも羽生劇場だった。

 来年3月には世界選手権が待つ。「今季はSP、フリーともギャップのあるもの。その二面性も楽しんでいただきながら、何よりもフィギュアスケート自体を楽しんでいただけるように」。今後は不透明だが、できる最大限の努力を続けていく。

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