熊野 零封負けも新たな一歩 W杯期間中ナミビア代表と交流も

[ 2020年12月29日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会1回戦   熊野0―78中部大春日丘 ( 2020年12月28日    花園ラグビー場 )

<熊野・中部春日丘>前半、熊野の突進を阻む中部春日丘・物部(右)(撮影・坂田 高浩)
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 W杯のレガシーは確実に息づいている。7大会ぶりの出場で初勝利を目指した熊野は中部大春日丘に0―78の大敗。SO佐久間主将は「全国の壁は大きかった」と話したように、フィジカルで圧倒されたが、光も見えた。

 瀬越正敬監督は「素晴らしい相手に戦ってくれた選手を誇りに思います」と称えた。

 日本代表史上初の8強進出に沸いた昨年のW杯。学校近くの和歌山県上富田町はナミビア代表のキャンプ地だった。部員らは4万羽の折り鶴を集め、同代表に贈るなど交流を深めた。「そういう機会を得て部員は地域の人と触れ合うことができましたし、今まで以上に応援も感じます」。刺激を受け、練習への取り組みにも変化を感じているという。

 上富田で競技普及にも力を注ぐ指揮官。この熱量がある限り、初の聖地1勝もそう遠くはないはずだ。

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2020年12月29日のニュース