新潟工 接戦制し2大会ぶり初戦〇、OB稲垣も着た復刻ジャージーが後押し

[ 2020年12月29日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会1回戦   新潟工26―24関商工 ( 2020年12月28日    花園ラグビー場 )

<新潟工・関商工>後半、力強く前進する新潟工・斎藤。“復刻ジャージー”で臨み1勝を挙げた(撮影・大森 寛明)
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 1回戦16試合が行われ、17大会連続45回目出場の新潟工は関商工(岐阜)を26―24で競り勝ち、2大会ぶりに初戦を突破した。7―10の後半1分にプロップ仲村太智(3年)がトライを決めて逆転。その後も得意のモール攻撃から立て続けにトライを奪った。30日の2回戦で中部大春日丘(愛知)と対戦する。創部6年目で初出場の開志国際は大分東明(大分)に5―57で敗れ、初戦で姿を消した。

 苦しみながら勝利をもぎ取った。後半25分にトライとゴールを決められ、26―24と2点差に詰め寄られたところでノーサイドの笛。

 樋口猛監督(48)は「面白い試合だった。接戦になることは予想していた。自分たちの強みを出してゲームを組み立て、うまく勝ち切った。本当に良かったですね」と頬を緩めた。

 勝利の鍵は伝統のモール攻撃だった。7―10の後半1分、敵陣右サイド15メートル付近でラインアウトからモールで押し込み仲村が逆転トライを決めた。同12分にも相手反則からモールを形成して押し込みフランカー金子蓮(3年)がトライ。さらに同16分にもモール攻撃から仲村が自身2つ目のトライを奪い26―10と突き放した。

 強い思いで臨んだ一戦だった。第100回記念大会とあって、ジャージーを昔のスタイルに戻した。OBの日本代表プロップ稲垣啓太(30=パナソニック)らが身につけていたものと同じで、左胸の「新潟工」の文字がなくなり、白く大きな襟が特徴的なデザイン。出発前にOB会から送られたもの。この試合で初めて袖を通し、花園で1勝を挙げた。指揮官は「何としても勝ちたかった」と思いを明かした。

 殊勲の仲村は「こだわってきたことを出せて、凄くうれしかった」と満足そうに話した。No・8稲村心主将(3年)は「今日のゲームで出た改善点を次に生かしたい」と2回戦に視線を向けた。

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