“闘う医学生”朝比奈沙羅が「ビッグツリー」所属発表 初戦は講道館での皇后杯「不思議な気持ち」

[ 2020年12月5日 17:58 ]

朝比奈沙羅(右)は所属先のビッグツリースポーツクラブ・里村佳行社長と握手(撮影・中出健太郎)
Photo By スポニチ

 柔道の2018年世界選手権女子78キロ超級金メダリストの朝比奈沙羅(24)が5日、栃木県宇都宮市で会見し、同市の「ビッグツリースポーツクラブ」加入を発表した。医師を目指すため今年4月に独協医大医学部(同県下都賀郡)に入学し、前所属のパーク24を退社。普段の練習拠点としている同クラブが「ビッグツリー柔道クラブ」を創設して全柔連にチーム登録を行い、その所属選手として国内大会出場が可能となった。

 「栃木へ引っ越してきて誰も知らない状態で、練習環境も全く整っていなかった」という朝比奈は当初、複数のスポーツクラブへトレーニングを打診。トップ選手の指導経験がないクラブからは断られたが、バスケットボールB1の宇都宮ブレックス、自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェン、アイスホッケーの栃木日光アイスバックス、サッカーの栃木SCの選手もトレーニングを行っているビッグツリースポーツクラブが快諾した。“移籍初戦”は27日の皇后杯全日本女子選手権(講道館)で、同クラブのロゴを道着につけて出場予定。講道館は小学生の頃から稽古を積んできた場所で、「そこで試合するのは不思議な気持ちだけど、なじみがある畳でできるのは楽しみ」と話した。

 もっとも、「現役受験の時より勉強している」という医学部は平日午前9時から午後4~5時まで授業がびっしり。午後7時頃からのトレーニング後、帰宅してさらに1~2時間机に向かう生活を続けており、「1つの授業を休むと取り返せない」ため来週からの全日本合宿にも参加しない。週末には作新学院高や国学院栃木高へ出向くが、柔道の稽古量自体は減っているという。それでも「これが“闘う医学生”の大変なところと思うけど、やり甲斐も感じている。試合は2月のGSデュッセルドルフ以来。恥ずかしくないような試合ができるように努力したい」と意気込み、女子78キロ超級代表の補欠となっている東京五輪についても「いつでも五輪に出て金メダルを取る準備をし続けることが義務」と言い切った。

 契約年数は未定だが、ビッグツリースポーツクラブの里村佳行社長は「22年に栃木国体があるので、ぜひ参加して優勝していただきたい」と要望。県内からも期待の声が出ているそうで「私の中では(代表に)内定している」と話して笑いを誘った。朝比奈は「1、2年生が勉強の佳境」と慎重な姿勢を見せつつも「国体は東京代表でしか出てないので栃木代表も面白い。国体はお祭りというか楽しいイメージがあるので、声をかけていただければ貢献したい」と前向きに語った。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝)」特集記事

2020年12月5日のニュース