51歳・藤田 最年長Vへ2差5位 得意コースで余裕の自虐「体動かない」

[ 2020年12月5日 05:30 ]

男子ゴルフツアー・日本シリーズJTカップ第2日 ( 2020年12月4日    東京都 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

18番、第2打をピンに寄せ笑顔の藤田寛之(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 51歳のベテラン藤田寛之(葛城GC)が2イーグルを奪い、66と伸ばして通算6アンダーで首位と2打差の5位につけた。過去3連覇したこともある得意コースで、大会最年長Vへ好位置をキープ。一方、10位から出た小斉平優和(22=太平洋クラブ)が64と伸ばし、66で回ったチャン・キム(30=米国)と通算8アンダーで首位に並び、こちらは大会最年少Vを視野に入れた。石川遼(29=CASIO)は70と踏ん張り通算3アンダーの7位につけている。

 首位と2打差で折り返し、4度目Vを射程内に入れても、藤田は至って控えめだ。「いっぱいいっぱい。体が動かないし技術も落ちてきている。びびりながらやっています」。だが、表情は満面の笑み。究極の泣きコメントも好感触の裏返しに見えた。

 2010年から3連覇した舞台。「シリーズ男」の本領発揮とばかり、風が吹き付けるなかでもスコアを伸ばした。見せ場はパー5での会心のイーグル。6番でグリーン手前からの第3打をねじ込むと、17番は力強いショットで第2打を50センチにつけた。1ラウンドで2イーグルには「記憶にない。めったにないことが起きた」と振り返った。難関の9番をはじめ小技などでピンチを脱出。一緒に回った小斉平も「パターとアプローチがうますぎて感動しました。ロングパットも入らなくてもカップをかすめてくるところとか、凄いなと思います」と感服するしかなかった。

 優勝すれば尾崎将司の持つ大会最年長記録49歳311日を塗り替える。「勝つとか、大それたことは考えていない」と謙遜するが、大きなモチベーションがある。14年から相棒となり、今大会を最後に引退するキャディーのピーター・ブルースさんへの思いだ。「2人でいい形で終わりたい。神様に祈ってます」。コースを知り尽くす男の腕の見せどころがやってきた。 

 ▼3位大槻智春 前半からバーディーが先行して、いい流れで回れた。毎年、この30人に入りたくて頑張っている。優勝できたら。(ボギーなしの1イーグル、3バーディーで65と伸ばして)

 ▼16位池田勇太 全部ダメだった。寒さとか関係ない。今年一ひどいゴルフだった。(首位から出ながら1ダブルボギー、5ボギーの77と失速)

続きを表示

2020年12月5日のニュース