「長崎ヴェルカ」来秋のB3参入目指す 伊藤拓摩GM「“そうきたか”と思われるものにしたい」

[ 2020年11月6日 05:30 ]

大型スクリーンにチーム名が表示された
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 通販大手のジャパネットホールディングスのグループ会社、リージョナルクリエーション長崎は、長崎県を拠点とする男子プロバスケットボールクラブの名称を「長崎ヴェルカ」に決定。来秋のB3参入を目指し、サッカーのV・ファーレン長崎に負けないような県民に愛されるクラブを目指す。

 10月下旬、長崎駅前のかもめ広場で行われたクラブ名発表イベント。大型スクリーンに「長崎ヴェルカ」と表示されると県民の期待度を感じさせるように、会場は大きな拍手に包まれた。

 「ヴェルカ」はさまざまな人、文化を受け入れて発展してきた長崎の「ウェルカム」精神と勝利を意味する「ビクトリー」からつけられた。サッカーのJ2長崎のように県民に親しまれるクラブとなり、長崎らしい文化を取り込みながら、それと同時に地域創生を目指してほしいという願いが込められている。

 長崎ヴェルカの岩下英樹代表取締役は「多くの皆さんが関わってこの名前に出合えたことを心から感謝しています」とあいさつ。「来年、最高のゲームでスタートすることをお約束しますので、熱い声援をよろしくお願いします」と話した。

 クラブは7月に21~22年シーズンのB3参入を目指して始動。クラブ名を公募し2324通が集まった。その中から3案に絞り込んで最終投票を実施。投票総数1万4822票の過半数を得たのが長崎ヴェルカだった。

 クラブはBリーグ加入へ向けた1次審査を9月上旬にクリアした。11月締め切りの最終審査を経て、来年5月までにはB3参入の可否が発表される予定だ。

 それまでに万全の体制でB3スタートを切れるよう準備を進める。B1のアルバルク東京でヘッドコーチを務めた伊藤拓摩氏がゼネラルマネジャー(GM)に就任。「1年ごとにB3からB2、B1と上がっていけるようなチームづくりをしていきたい。才能のある選手を掘り出したい」とさまざまなカテゴリーからスカウト活動を行う。同GMは「B3からのスタートにはなるが、スタッフもこだわりたい。B1のチームにも“そうきたか”と思われるものにしたい」と語った。クラブロゴ、ユニホームデザインなどは今後進めていくという。

 ホームアリーナは2024年にオープン予定の長崎スタジアムシティ内に完成予定。それまでは佐世保を練習拠点とし、長崎県内の体育館で試合ができるように調整する。岩下代表取締役は「新アリーナで、B1で優勝争いする姿を見せられたら最高だと思う」。愛されるクラブへの挑戦が始まる。

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