渋野日向子、「NEWしぶこ」宣言! ブンブン丸封印し「気持ち抑えて自分のプレーを全うする」

[ 2020年11月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スポニチ主催TOTOジャパンクラシック 6日開幕

NEWしぶこで復活Vへ! 練習ラウンドで笑顔を見せる渋野(撮影・西尾 大助)
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 日本女子プロゴルフツアーの今季第11戦「TOTOジャパンクラシック」(スポーツニッポン新聞社主催)は6日、茨城県小美玉市の太平洋クラブ美野里C(6554ヤード、パー72)で開幕する。日本ツアー今季3戦目となる渋野日向子(21=サントリー)がリモート会見に出席し、「NEWしぶこ」への道を歩むことを宣言した。ここまで国内で予選通過なしと苦しむ中、内容重視のスタイルに変更。今大会から、その一歩を踏み出す。

  初タッグを組む古賀雄二キャディーとともに9ホールを回った渋野は、キャディーバッグに詰め込んだお菓子に手を付けることを忘れるほどに集中していた。前に進むため、新たなスタイルを築いていく――。その決意が練習ラウンドの姿にも表れていた。

 「クヨクヨしてても前に進めない。今までの何も考えずに攻めるゴルフじゃ、今の私からは前に進めないですし。今は結果よりも内容を見ていかないと」

 昨年は全英女子オープン制覇をはじめ日米通算5勝。「去年は直感と言いますか、イケイケどんどんという感じで自分らしくできていた」と振り返る。だが、今季は日米8試合の最高成績が24位で、国内での予選通過はゼロ。不振に苦しむ中、これまでの自分を見つめ直した。

 「いろんな人の意見を聞きながら回るのが大事」と、上田桃子やキム・ハヌルらのバッグを担いだ古賀キャディーを初起用。これまで複数のウエッジを使いピンだけを狙っていたアプローチは58度1本にし、落としどころを計算して「イメージ」を重視する思考に変えた。パットも2日に都内の施設でストロークを分析し、バックスイング時に想定よりヘッドを外側に引いてしまう悪癖を発見。好調時の軌道「イン・トゥ・イン」へと変化させるべく、日没までボールを転がした。

 第1ラウンドは同じ「黄金世代」の畑岡、原と同組で回る。1Wの飛距離が出る2人からは「20~30ヤード」置いていかれると予想。それでも「負けたくない気持ちもあるけど、そればかり意識するとブンブン丸になっちゃうので。気持ちを抑えて自分のプレーを全うしたい」と冷静に言った。目標の順位を置かず、一つ一つのプレーに集中する。その先に、結果がついてくると信じて。「NEWしぶこ」の第一歩を、ここから踏み出す。

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