小祝さくら、目標2勝目へ「みんゴル」で本番さながらパットトレ

[ 2020年11月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スポニチ主催TOTOジャパンクラシック 6日開幕

今季2勝目を目標に掲げる小祝
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 【私のGo Toキャンペーン(1)】6日に開幕する「TOTOジャパンクラシック」では、選手が胸に秘めているテーマを深掘りする企画「私のGo Toキャンペーン」を4回にわたって連載する。第1回は今季1勝を挙げ、賞金ランキング2位につける小祝さくら(22=ニトリ)。「黄金世代」最速となる日本ツアーでの生涯獲得賞金2億円突破を果たした実力者は、「今季2勝目」をテーマに掲げた。

 「やっぱり、私は2勝目ですね」。癒やし系の小祝らしく柔らかい口調ながらも、引き締まった表情で言った。9月のゴルフ5レディースで今季初優勝したばかり。ただ、今季10戦のうち5戦でトップ10入りし、賞金ランク2位につける22歳にとっては「まだ」1勝という思いなのだ。

 昨季にプロ初優勝を飾ったが、その1勝でシーズンを終えた。トップ10は13度を数えただけに、複数回優勝は今季の最重要課題。だが、現状は「最終日に良い感じで終われていなくて」。それは数字にも表れており、予選ラウンドの平均ストローク70・1053(1位)に対し、決勝ラウンドは70・3077(8位)。決勝で伸ばし切れていないことが分かる。

 改善点はグリーン上だという。特に終盤の勝負どころでのパット。平均パット数は5位(1・7709)につけるが、「チャンスで決められないところを修正したい。集中力もそうですし、ラインが全然見えてこなかったりイメージ力だったり」。試合のない日には辻村明志コーチと連日、早朝6時から特訓。その上で、自宅で夜な夜な取り組んでいることがある。

 ゲーム機「PS4」のゴルフゲーム「みんなのGOLF」で、バーチャル空間でもイメージトレーニングを重ねる。実在するコースが再現されており、プロ同士で対戦する選手は多いが、小祝は「自分は1人で」。試合と同じように緊張し、ゲーム機を握る手には汗をかくほど。「その場にいないので、考えないといけない。ライン読みのイメージが出るように」。アンジュレーションのある広いグリーンが特徴の太平洋C美野里C。成果を披露し、2勝目をつかむには絶好の舞台だ。(特別取材班)

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