天空海=あくあ、幕内昇進 目立つキラキラネームに「少しでも追いついたかな」

[ 2020年10月26日 13:16 ]

天空海
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 大相撲11月場所(11月8日初日、両国国技館)の新番付が26日に発表され、天空海(あくあ、29=立浪部屋)が新入幕を果たした。元小結・旭豊の現師匠が立浪部屋を継承してからは、秋場所の豊昇龍以来で5人目の幕内昇進。茨城県出身では2011年名古屋場所の高安以来、戦後13人目となった。リモートでの会見に臨んだ天空海は、10年九州場所の初土俵から丸十年での新入幕に「やっぱり長いというか、自分では遅かったかなと思う」と語った。

 初めて幕下15枚目以内に入ってから18年初場所の新十両まで3年以上を要したが、最も苦しめられたのは再十両の18年秋場所の休場理由となった腰椎(ようつい)椎間板ヘルニアだった。直後の場所は勝ち越したが、その後は幕下で2場所連続負け越し。「下半身に力が入らなかった。次も負け越したら、諦めてやめようかと思った」と土壇場まで追い込まれていた。そこから復活できたのは、腰椎椎間板ヘルニアの新薬「ヘルコニア」を注射した効果が覿面(てきめん)だったから。弟弟子の明生、豊昇龍との切磋琢磨(せっさたくま)もあり、7月場所、9月の秋場所と連続で10勝を挙げ、幕内にたどり着いた。番付で2人に追いつき「誰が三役に入れるか、3人で競い合いたい」と声を弾ませた。

 しこ名は出身地の茨城県大洗市にある水族館「アクアワールド・大洗」が由来。「キラキラネーム」のようなしこ名とあって、当初は「名前じゃなくて実力で目立てと言われた」というが「少しでも追いついたかなと思う」と実感している。新型コロナウイルスの影響により、地元への凱旋は場所後になる予定。「勝ち越して、いい報告ができれば」と奮起を誓った。師匠の立浪親方は「強い当たりからいろんな相撲が取れる。勝ち越しを目指してほしい」と期待を寄せた。

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2020年10月26日のニュース