隆の勝、関脇昇進に喜び「ここから頑張っていかないと」 初土俵から約10年で三役

[ 2020年10月26日 12:48 ]

隆の勝
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 日本相撲協会は26日、11月場所(8日初日、両国国技館)の新番付を発表し、先場所前頭筆頭で10勝を挙げた隆の勝が関脇に昇進した。東京都台東区の千賀ノ浦部屋で会見に臨んだ25歳の新三役は「自分の名前が(番付表に)大きく載っていたので、ここから頑張っていかないといけないなという気持ちになった。目標としていた番付だが、とてもうれしく思う」と実感を込めた。

 2010年春場所の初土俵から約10年で三役に昇進。これには「自分としてはもう少しかかると思っていた。自分が思っている以上に早く昇進できたかと思う」と心境を口にした。近年は著しく成長しており、「部屋の稽古も関取衆(貴景勝、貴源治)も増えて、十分できるようになったので、それが一番大きいと思う。こうやって部屋に関取衆が増えて稽古も充実していい環境になったかと思います」と旧貴乃花部屋の消滅により、貴景勝らが移籍してきたことを要因とした。

 もちろん、相撲内容が磨かれただけではない。「前に出る圧力とか気持ち的なところも、だいぶ変わってきたと思う。前までは負けたらどうしようとか、いらないこと考えていた。いまは自分の相撲を取り切ることを意識できていてそれがいい結果につながっていると思う」と精神的な要素もあるという。

 新番付発表のこの日は千葉県柏市の両親からも祝福の連絡があった。「新関脇おめでとう。ここからだね」との言葉をもらい「ここで満足せずもっともっと上を目指していきたい」と気持ちを高めた。新たな15日間へ「1日一番という気持ちで集中して取るだけ。あまり考えすぎず頑張っていきたい。先場所のいい流れをもってきて、また2桁勝てるように、集中して頑張っていきたい。自分らしい相撲を取れればいいと思う」と言葉に力を込めた。

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