桐生祥秀が10秒14で優勝「勝ち切れたことが大きな収穫」

[ 2020年8月23日 16:54 ]

陸上・セイコー・ゴールデングランプリ ( 2020年8月23日    国立競技場 )

<セイコーゴールデングランプリ陸上2020東京>男子100メートル決勝、優勝を決める桐生(中央右)(撮影・会津 智海)
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 男子100メートル決勝で桐生祥秀(日本生命)が向かい風0・2メートルの中、10秒14をマークして優勝した。

 号砲に鋭く反応すると、力強く加速してケンブリッジ飛鳥(ナイキ)や小池祐貴(住友電工)らを圧倒。「旧国立でこれといった思い出がない。新国立で思い出に残るような走りをしたい」。かつての国立競技場では10秒4台で2度、駆けただけだった。来夏の東京五輪の会場で、初めて行われた陸上の大会。初代王者として、その名を刻んだ。

 「勝ち切れたことが大きな収穫。来年を想定しているので、その中で今回2本走れたのは今後につながる。今季もっともっとアベレージ上げていって、ベストタイムを狙っていきますし、来年に向けて自分の力を発揮したい」

 世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で、陸上を含め全てのスポーツで従来の日常からは程遠い。「こういう時だからこそ、元気が出るような走りがしたい」。国立は無観客でも、テレビやネットで声援を送ってくれるファンに向け、有言実行のレースを見せた。開幕まで1年を切った自国開催の夢舞台へ、24歳がさらに加速していく。

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