男子100メートル・桐生 国立新装後初の大会で“メモリアル”高速Vだ

[ 2020年8月23日 05:30 ]

陸上 セイコー・ゴールデングランプリ ( 2020年8月23日    国立競技場 )

国立競技場で前日練習を行う桐生祥秀(代表撮影)
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 陸上のセイコー・ゴールデングランプリは23日、東京五輪の舞台となる国立競技場で行われる。22日にオンラインで会見した男子100メートルの桐生祥秀(24=日本生命)は、国内のトップスプリンター5人がそろったレースに闘志。“世界記録請負トラック”が敷設された新しい舞台で、歴史的勝利を目指す。

 桐生のいつもの早口がさらに早くなった。気持ちの高ぶりを感じさせる。来年の東京五輪の舞台で、日本記録9秒97を持つサニブラウンを除く小池、山県、多田、ケンブリッジの国内トップが集まるレース。小池以外の4人と席を並べた前日会見で、勝負への意気込みを示した。

 「旧国立でこれといった思い出がない。新国立で思い出に残るような走りをしたい」

 以前の国立競技場は高3だった13年と14年のこの大会で走ったが、10秒40、10秒46と振るわなかった。だが、イメージは一変する可能性がある。新しいトラックはイタリアのモンド社製。92年バルセロナ以降は五輪メインスタジアムで採用されており、72年以降には多くの種目で世界記録が276(同社調べ)生まれたという。

 国内の主要競技場では鳥取市のコカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場が先に導入しており、桐生は昨年、その舞台で10秒04を出した。モンド社製品を国内で代理販売する「クリヤマ」(大阪市)によると、高速の秘密は「ゴム製の2層構造」。下層部は六角形の空洞が無数にあり、これが着地時の衝撃を緩和。また、その衝撃をロスなく反発力に変え、推進力をもたらすという。

 桐生は今季初戦で10秒04を出し、コロナ禍の影響を感じさせなかった。「このメンバーで優勝するならタイムも必要になる。あまりタイムを気にせず、優勝を目指して走りたい」。日本人初の9秒台を出した男は、新装国立最初の大会で、記憶に残る勝利を狙っている。

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