田中希実が1500メートル日本新 憧れの小林祐梨子の記録更新「無我夢中だった」

[ 2020年8月23日 16:35 ]

陸上セイコー・ゴールデングランプリ ( 2020年8月23日    国立競技場 )

女子1500メートルで4分5秒27の日本新記録をマークし、喜ぶ田中希実
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 女子1500メートルの田中希実(20=豊田自動織機TC)が日本記録を2秒59塗り替える4分5秒27を出し、優勝した。「日本記録を狙う大会」という心構え通り、序盤から主導権を握った。ラスト1周で温存していたエンジンを着火。追走していた昨年の日本選手権女王の卜部蘭を突き放して、ぶっちぎった。

 「無我夢中だったので、レースの記憶はないですけど、走り終わって見れば日本記録。日本記録を出す練習はできていたので、記録を見てうれしくて、安心している気持ちです」

 同じ兵庫県出身で、憧れの存在、小林祐梨子が06年に出した日本記録を14年ぶりに更新。既に5000メートルで東京五輪の参加標準記録を突破している逸材は、同大に通いながら、父健智コーチと二人三脚で練習に励む。新トラックの女王の誕生だ。

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