日本陸連 短距離個人2種目出場容認も“高いハードル” 東京五輪へ「リレー戦略」発表

[ 2020年3月19日 17:57 ]

サニブラウン
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 日本陸連は19日、都内で理事会を開催し、東京五輪男子400メートルリレー金メダル獲得に向けた「リレー戦略」を発表した。万全の状態でリレーに臨むために短距離で個人の出場を原則1種目に絞ることを盛り込んだ昨年12月の選考要項案から種目制限の文言を撤廃、基準を満たした選手は2種目出場を認めることが承認された。ただし、設定基準は厳しく実質的には種目制限と変わらない。短距離2種目の五輪出場を目指す日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(21=米フロリダ大)にとっては高いハードルとなった。

 日本陸連がこの日示した“戦略”によると、東京五輪短距離が過密日程になったことなどを理由に、2種目出場を回避させる方針は変わらないものの「少なくとも決勝進出の可能性を示す記録水準に到達すること」と「日本選手権で100、200メートル両種目優勝すること」などの基準を満たした選手については2種目出場を支援していく“条件付き”の種目制限となった。

 「決勝進出の可能性を示す記録」については入賞ラインを想定。100メートルは9秒93、200メートルは19秒94と日本記録を上回るハイレベルな設定だ。昨季のサニブラウンに当てはめると100メートルが9秒97、200メートルは20秒08で、日本選手権までに入賞ラインの記録を超える必要がある。

 麻場一徳強化委員長によるとリレー戦略には拘束力はないというものの「(現場との)申し合わせ事項」とした上で、サニブラウン陣営を含む各選手の現場サイドとはすでに合意済みだという。麻場強化委員長は「色んなジレンマが発生する。折り合いを付けるのは難しいが、その辺も分かって欲しい」と理解を求めた。

 種目制限を巡っては、昨年12月の理事会で陸連側が男子400メートルリレーで金メダルを狙うため、個人に対して100、200メートルどちらか1種目のみの出場とする制限を設ける方針を示していた。サニブラウンは「個人両種目でメダルを獲るために練習している。リレーは二の次。(個人種目を)しっかり頑張った上でリレーも手を抜かずに頑張るというスタンスでやっていきたい」と発言するなど有力選手から反対意見が相次いでいた。

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