東京五輪聖火、日本側に引き継ぎ 異例の無観客

[ 2020年3月19日 19:56 ]

五輪の聖火引き継ぎ式で、ギリシャ・オリンピック委員会のスピロス・カプラロス会長から火のついたトーチを受け取る元五輪競泳代表の井本直歩子さん
Photo By 代表撮影=共同

 ギリシャで採火された東京五輪の聖火を大会組織委員会に引き継ぐ式典が19日、1896年第1回近代五輪の会場だったアテネのパナシナイコ競技場で、異例の無観客で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日本からの代表団は参加を断念。1996年アトランタ五輪競泳代表で、国連児童基金(ユニセフ)職員として難民の教育支援に携わるギリシャ在住の井本直歩子さんが火を受け取った。

 聖火はランタンに入れられてアテネ空港から特別輸送機「TOKYO2020号」で空輸され、20日に宮城県の航空自衛隊松島基地に到着する。宮城、岩手、福島の3県で「復興の火」として展示後、国内聖火リレーは26日に福島県のJヴィレッジから予定通りの日程でスタートする。

 引き継ぎ式は当初予定より全体で約1時間も短縮され、日本の子ども140人による文化パフォーマンスも中止された。(共同)

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2020年3月19日のニュース