急な要請も快諾 森会長代役に元五輪競泳代表のユニセフ教育専門官

[ 2020年3月19日 05:30 ]

聖火リレーについて報道陣に説明する組織委員会の森喜朗会長(撮影・中出健太郎)
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は、19日にギリシャ・アテネのパナシナイコ競技場で行われる五輪聖火の引き継ぎ式に96年アトランタ五輪競泳代表の井本直歩子さん(43)が参加すると発表した。

 ギリシャ政府による新型コロナウイルス対策の入国制限措置で渡航を見合わせた森喜朗会長に代わり、ギリシャ・オリンピック委員会のカプラロス会長から“日本代表”として聖火を受け取る。井本さんは現在、国連児童基金(ユニセフ)教育専門官としてギリシャで難民教育支援に従事。17日に日本からの引継式参加を断念した組織委からの急な要請だったが、「喜んでやらせていただきます」と快諾したという。

 当初1時間25分の予定だった式典は25分に短縮され、日本からの出席を見合わせた元柔道の野村忠宏氏や元レスリングの吉田沙保里さんはビデオメッセージで参加。2人がランナーを務めるはずだった競技場内での聖火リレーはギリシャ人2人だけに変更された。

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2020年3月19日のニュース