渡辺雄太がNBAで今季8試合目の出場 12分で9得点 次戦は対ウィザーズ

[ 2020年2月8日 12:31 ]

76ersのスミスのダンクを阻止しようとするグリズリーズの渡辺(AP)
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 NBAグリズリーズと傘下のマイナー、Gリーグのハッスルとの「2―WAY契約」を締結している渡辺雄太(25)が7日、敵地フィラデルフィアで行われた76ers戦に途中出場。第1Qの8分17秒に最初にコートに登場し、その1分18秒後、76ersのフルカン・コークマズ(22)に3点シュートを決められたあとの早い攻めの中でダンクを決めた。

 第3Q終了時点で31点差をつけられたために第4Qは残り4分24秒からプレータイムを与えられ、右サイドからの3点シュート、2本のフリースロー、そしてゴール下でのシュートでこのクオーターだけで7得点を稼いだ。

 結局、12分の出場でフィールドゴール(FG)を7本中3本(うち3点シュートは2本中1本)成功させてNBAでは5試合ぶりに得点を記録。NBAでの今季出場8試合の中では最多で、ルーキーシーズンだった昨年2月7日のサンダー戦でマークした自己ベスト(10得点)にはあと1点及ばなかった。

 グリズリーズはジェイ・クラウダー(29)とソロモン・ヒル(28)のベテラン・フォワードをトレード期限となった6日までにヒートに放出。ヒートからはガードもこなせるジャスティス・ウィンズロー(23)、ティンバーウルブスからジョーダン・ベル(25)の両フォワードを獲得したが、76ers戦ではベンチ入りしていなかった。

 西地区全体8位のグリズリーズは26勝26敗。9日には敵地ワシントンDCで八村塁(21)が所属しているウィザーズと対戦しているが、もし渡辺がベンチ入りすると、昨年12月14日以来、2度目となる「日本人対決」がNBAで実現する。

 東地区全体6位の76ersはすべてロードでの黒星となった連敗を4で阻止して32勝21敗。16日のオールスターゲームに「チーム・ヤニス(アデトクンボ)」の一員として先発するセンターのジョエル・エンビード(25)は首を痛めて前半で退いたが、ベンチから出たトルコ出身のフルカン・コークマズ(22)が3点シュートを9本中7本沈め、自己最多の34得点をたたきだして勝利に貢献した。

 76ersはロードで9勝19敗と精彩を欠いているが、ホームではリーグ最高勝率(・920=23勝2敗)をマーク。そのデータ通りにグリズリーズを退けた。

 なお渡辺はG・リーグのハッスルでは25試合に出場して平均17・3得点、5・3リバウンドをマーク。ハッスルは24勝9敗で西地区全体(計13チーム)で首位に立っている。

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2020年2月8日のニュース