“仕事を覚えない新弟子”の解決策は…研修会2日目、幕下力士90人が議論

[ 2020年2月5日 17:41 ]

 日本相撲協会は5日、東京・両国国技館に1部屋2人ずつの幕下力士計90人を集め、研修ウイーク2日目のカリキュラムを実施した。内容は非公開だったが、研修会に同席した高崎親方(元幕内・金開山)によると「部屋での団体生活を行う上で起きている問題とその解決策」をテーマに6人ずつの15グループに分けて議論。最後に各グループのリーダーに任命された力士が問題の解決策を発表した。

 これまでの研修会は八角理事長(元横綱・北勝海)の講話と専門家による講義が中心で、力士たちがテーマに沿って議論したのは初めて。櫟原利明・教育研修担当顧問は「聴いてばかりではなく、自分の言葉で自分の問題として捉えれば自覚が高まる」と議論の有効性を説明した。

 今回のテーマでは「新弟子がなかなか仕事を覚えない」という問題を挙げるグループが多く、解決策としては「頭ごなしに怒るのではなく、兄弟子が率先してやること」「それでも覚えてくれないときは、若者頭や世話人、師匠に相談する」などが出たという。

 高崎親方は「活発な意見が出ていてびっくりした。初めてにしては良かった」と話した。参加者には議論の内容を各部屋に持ち帰って共有するようにと伝えられた。

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2020年2月5日のニュース