阿炎、研修会後の「寝ていた…」発言で厳重注意 芝田山親方あきれる「何を考えているか分からない」

[ 2020年2月5日 16:02 ]

5日、日本相撲協会を訪れた阿炎(左)と師匠の錣山親方
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 日本相撲協会が実施した4日の研修会の後に力士としての自覚に欠ける発言をしていた小結・阿炎(25=錣山部屋)が5日、東京・両国国技館で鏡山コンプライアンス部長(元関脇・多賀竜)から厳重注意を受けた。芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が明らかにした。

 4日の研修会は暴力問題など不祥事の再発防止の一環として実施され、昨年11月に阿炎と若元春がインスタグラムへの不謹慎な投稿があったことを受け、専門家によるSNSに関する講義も行われた。力士らには研修会の内容については多くを語らないように伝えられていたため、SNS問題の当事者である阿炎は「いろいろ学ぶものはありました」と答えた一方で「寝ていたので聞いていない」と質問をはぐらかす発言をしていた。阿炎の発言を伝え聞いた日本相撲協会が本人と師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)を両国国技館に呼び出し、鏡山コンプライアンス部長が事情聴取。事実を確認した上で厳重注意に至った。

 芝田山親方は「研修会の議題にもなったわけだし、本人には大きな責任があるということを感じてもらいたかった。何を考えているか分からない」と半ばあきれた様子。「大変申し訳ない」と阿炎に代わって謝罪した。この日は八角理事長(元横綱・北勝海)が不在だったため、阿炎の言動は後日の相撲協会執行部定例会議で報告される予定。芝田山親方によると、厳重注意はしたものの、懲戒処分は行わない見通しだ。

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