東京国際大、過去最高5位 大志田監督の“父親目線”育成実り前回15位から大躍進

[ 2020年1月4日 05:30 ]

第96回東京箱根間往復大学駅伝・復路 ( 2020年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間、109・6キロ )

ゴールした東国大・内山涼太(撮影・島崎忠彦)
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 東京国際大が存在感を示した。11年の創部から4度目の箱根で、過去最高順位(19年、総合15位)を大幅に更新する5位。初のシード権を獲得した。10区で主将の内山(4年)は「今までの順位を上げられたのは成長。目標を遂げられてよかった」と目を潤ませた。

 躍進の秘訣(ひけつ)は、大志田秀次監督の育成力だった。選手の目線に立ち、体の調子や競技の資質に気を配る。レベル別でメニューを変える。じっくりと選手を育ててきた。「1年生で入ってきたら、4年生の時にどんな選手になりたいのか」をイメージしながら指導。まるで父親のような視点で選手を導き、着実に一歩ずつ頂点への道を築いてきた。

 飛躍のキーマンとなった伊藤ら4年生は卒業するが、今回往路3区で規格外の走りを見せた1年生のビンセントら有力選手も残る。大志田監督は「また箱根で上を狙うなら、もうちょっと頑張らないと」とニヤリ。箱根に新たな強豪が誕生する可能性は高い。

 ▽東京国際大 埼玉県川越市に本部を置く私立大学。1965年、国際商科大として創立。86年から現校名。現在は5学部10学科。今年の箱根は3年連続4回目の出場。初出場の16年は総合17位、最高は前回の15位だった。OBには作家の横山秀夫氏、ロックバンド「エレファントカシマシ」のボーカル宮本浩次らがいる。

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