常翔学園 「ハドル」と部歌で練習締め 攻撃力で堅守の御所実に挑む

[ 2020年1月4日 15:25 ]

<常翔学園練習>円陣を組み、校歌を斉唱する常翔学園フィフティーン(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 第99回全国高校ラグビー大会の準決勝で御所実(奈良)と対戦するBシード常翔学園(大阪第2)が4日、大阪市内の学校で練習した。1時間のミーティングの後、ディフェンスを中心に体を動かした。

 「大工大高」時代から受け継ぐアタッキングラグビーで、3戦連続失トライ0の堅守を誇るAシードに挑む。野上友一監督(61)は、「ロースコアにさせないこと」と、相手よりも約4キロ重い自慢のFWを軸にして、鉄壁のディフェンスをこじ開ける考えだ。

 練習の最後、メンバーは円陣を組み、伝統の部歌を歌った。プロップ為房慶次朗主将(3年)を中心とするこの代は、円陣を特に大切にしてきた。「ハドル」と呼び、意思統一をするために、話す人間を全員で見つめるという約束がある。

 「ハドル」は、アメリカンフットボールで選手がグラウンドでする作戦会議のこと。狙いや運用方法はアメフットと同じで、FB吉本匠希(3年)は「多くを話すのではなく、的確に話すことが大事。例えば、トライを取られた後のハドルなら、取られた原因を話すのではなく、次にすること話して、意思統一する」と説明した。

 白木繁之コーチのアドバイスもあって、春頃から取り入れ、練習の合間や、得点を取られたあとに肩を組んで円陣をつくってきた。オールブラックス(ニュージーランド代表の愛称)も取り入れているという。

 全国優勝5回の伝統校の7大会ぶりの準決勝。強敵相手ゆえ、プラン通りにゲームが進まないことが想定できる。「ハドル」で気持ちを一つにし、攻撃ラグビーで復権を狙う。

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月4日のニュース