明大 6位で5年ぶりシード復帰!7区・阿部主将が区間新 五輪1万メートルの夢へ「通過点」

[ 2020年1月4日 05:30 ]

第96回東京箱根間往復大学駅伝・復路 ( 2020年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間、109・6キロ )

前田舜平(左)からたすきを受け取る明大・阿部弘輝(撮影・島崎忠彦)
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 古豪・明大が総合6位でフィニッシュし、5年ぶりのシードを獲得した。就任3年目の山本佑樹駅伝監督は「素直に達成感がある」と喜びをかみしめた。

 大黒柱の阿部主将が1万メートルで銀メダルを獲得した昨年7月のユニバーシアード後に股関節を痛めるなどして離脱。予選会と全日本はエース不在となったが「他の選手が危機感を覚えて奮起した。結果的にチームの底上げができた」と山本監督。阿部は12月上旬の合宿で左足を痛めるなど万全でなかったが、監督が「シードを決めるポイント」とみた7区で期待に応えた。

 5位でたすきを受けると前半から快調なペースでラップを刻み、区間新の1時間1分40秒。体調は100%ではなかったが、主将の責任を果たし「4年間駅伝に苦しんだので、最後の年に笑顔で終われるのはうれしい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 福島県須賀川市出身。故郷の先輩で64年東京五輪マラソン銅、1万メートル6位の故円谷幸吉を誇りに思い、墓前で手を合わせたこともある。「円谷さんと同じ道を歩みたいという気持ちはある。東京も諦めていない」。20年東京五輪の1万メートル出場を夢見る22歳は「ここは通過点。駅伝での経験を生かし世界を目指したい」と目を輝かせた。

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2020年1月4日のニュース