国学院大“2年計画”有言実行3位 過去最高実現に土方主将「全員でつかみ取った」

[ 2020年1月4日 05:30 ]

第96回東京箱根間往復大学駅伝・復路 ( 2020年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間、109・6キロ )

土方英和主将(上)を胴上げする国学院大の選手たち(撮影・小海途 良幹)
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 過去最高の総合3位でフィニッシュした国学院大のアンカー殿地の周りに歓喜と涙の輪が広がった。ちょうど1年前の大手町で、主将の土方が宣言した「総合3位」の目標を実現。土方は「あの時は本当に大きな目標を立ててしまったと思う時もあった。全員でつかみ取った3位」と声を詰まらせた。

 往路2位からスタートし、東海大に抜かれながらも8区まで3位をキープ。9区・茂原が2つ順位を落としたが、大会直前に10区に起用された2年生が奮起した。殿地は14キロ付近で東京国際大、明大を捉えると、ラスト1キロでスパート。前日に土方とエース浦野からLINEで送られた「絶対に3位を獲ってくれ」という期待に区間4位の走りで応え、「ここまで走れるとは思っていなかった。仲間のおかげ」と笑った。

 “2年計画”として3年の土方が主将を任された当初の課題は、選手層。土方はAチーム以外の選手とも積極的に対話をし、「誰よりも走り込む」ことを心掛けた。その背中を下級生も自然と見習うようになり、主力選手を置かなかった復路で結果を残せるまでに成長。「エース格の選手だけじゃなくても戦えると証明できた」と胸を張り、前田康弘監督も「彼ら主導で当たり前のレベルが上がった」と目を細めた。

 土方が「真価が問われる」と語った来年に向け、新チームは今大会4人出場した2年生を中心に再び2年計画でスタートする。殿地は「4年生が抜けると大きな穴になるけど、再来年まで見据えてチームをつくりたい」と強調。その目は2年後の総合優勝だけを見ていた。 

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