気持ちで負けた…涙の京都成章　湯浅監督「これがラグビー、笑顔で帰ろう」

第99回全国高校ラグビー第5日・準々決勝   京都成章24―27常翔学園 （ 2020年1月3日    東大阪市・花園ラグビー場 ）

逆転負けを喫した京都成章フィフティーン（撮影・成瀬　徹）
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　破壊力を存分に見せつけながら、京都成章の2年生ロック本橋は言葉を失った。ラスト1プレーで逆転負け。「最後は気持ちですね。相手は凄かった。僕らはディフェンスを極められていなかった」。

　1メートル91、110キロの巨漢で、前半11分にラックからのサイド突破を図る10次攻撃でトライ。27分には相手スペースを突いて、30メートルを独走しインゴールに飛び込んだ。「フラット気味に入って、うまく抜けた」。右足首を痛め、前日練習では別メニューだったが、意地の3試合連続トライでスタンドを沸かせた。

　それでも、5大会ぶりのベスト4には届かない。「これがラグビー。接戦続きで本橋を含め、相当なダメージがあった」と湯浅泰正監督（55）。本橋を含めFW8人中、6人が高校日本代表候補というタレント軍団でAシードに選ばれながらも、花園ではプラスアルファが必要だと痛感していた。

　「笑顔で帰ろう。2年生は、またラグビーを楽しもう」というロッカーでの湯浅監督の訓示に、本橋も「強くなって花園に帰ってきます」と雪辱を誓った。