八村がプレシーズン2戦連続の2ケタ得点 前半だけの出場で11得点 ユーロステップも披露

[ 2019年10月10日 10:19 ]

プレシーズン2戦目で先発したウィザーズの八村(AP)
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 NBAドラフトで全体9番目にウィザーズに指名されたゴンザガ大出身の八村塁(21=203センチ)が9日に地元ワシントンDCで行われたプレシーズン・ゲームの2戦目に初戦に続いて先発出場。昨季の中国リーグで20チーム中13位(23勝23敗)だった広州ローンライオンズ(龍獅倶楽部)戦で前半のみの出場ながら、11得点を稼いでオフェンス4本を含む7リバウンドと1ブロックショットも記録した。試合はウィザーズが137―98(前半74―46)で快勝。初戦のニックス戦(7日)は99―104で敗れたが、2戦目では白星を挙げた。

 この日は昨季25・6得点をマークしたシューティング・ガードのブラドリー・ビール(26)を含む7選手が休養と故障で欠場。ウィザーズのスコット・ブルックス監督(54)は若手主体で試合に臨んだが、ドラフト全体9番目に指名した“期待のルーキー”は指揮官の期待にきちんと応えた。

 八村は第1Qの序盤、3点シュートを含むジャンプシュートを3本連続で外してしまったが、6分6秒、オフェンス・リバウンドをキープしたあとに左手でショート・フックを決めて初得点。その38秒後にも、同じ新人のギャリソン・マシューズ(22)が外したシュートをゴール下での競り合いの中で奪い取り、右手でダンクを決めた。

 9分29秒には自陣でリバウンドをキープしたあと「コースト・トゥ・コースト」のワンマン速攻。ユーロステップから、NBAで過去285試合の出場歴がある元マジックのアンドリュー・ニコルソン(28=206センチ、113キロ)をかわして絶妙のレイアップを決めた。

 結局プレータイムは前半だけの16分だったが、フィールドゴール(FG)を8本中4本決めて11得点。ただし第1Q5分19秒(正面)と第2Q9分40秒(左45度)に放った3点シュートはリングに嫌われた。

 プレシーズン2戦を消化して八村の個人成績は平均18・5分の出場で11・5得点、5・5リバウンド。シュートの成功率はFGが53・3%、3点シュートは33・3%、フリースローは75・0%となっている。

 ウィザーズでは昨季途中でレイカーズから移籍してきたドイツ出身のフォワード、モーリッツ・ワグナー(22)がチーム最多の21得点。昨季までスパーズに在籍したラトビア出身のフォワード、ダビス・バターンズ(26)は8分の出場ながら、得意の3点シュート(昨季成功率42・9%はリーグ6位)を5本中3本決めて12得点をマークした。また今ドラフトで2巡目(全体42番目)に指名された英国出身のフォワード、アドミラル・スコフィールド(22=テネシー大)も22分で15得点。大黒柱のジョン・ウォール(29)はアキレス腱の断裂で今季終盤まで出場できないが、今季のウィザーズは日本の八村を含めた国際色豊かな布陣で本番を迎えようとしている。

 なおウィザーズは11日に敵地ニューヨークでニックスと対戦。13日にバックス、18日に76ers戦を行ってプレシーズンの全日程を終了する。

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