ムーア 8強懸け、日本流ラインアウトで突破!!3戦成功率94%

[ 2019年10月10日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本ースコットランド ( 2019年10月13日    日産ス )

ウォーミングアップする田中(左)ムーア(撮影・吉田 剛)
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 日本代表は9日、都内で1次リーグ最終のスコットランド戦(13日、日産ス)に向けて練習を行った。スコットランドはロシアに61―0で快勝し、総勝ち点10として自力での準々決勝進出の可能性を残した。13日は史上初の8強入りを懸けた一戦になる公算がさらに大きくなった中、ロックのジェームス・ムーア(26=宗像サニックス)が好調のラインアウトでの真っ向勝負に自信を示した。

 日本のロック4人の平均身長は1メートル93。開幕から3試合を振り返っても、日本の先発ロックの平均身長が相手を上回った試合は一つもない。それでもマイボールラインアウトを36本中34本確保し、成功率は94%の高確率。15年大会の全20チームの平均値だった87%を大きく上回る数値は、日本流ラインアウトの精度を証明している。

 スコットランドのロックの平均身長は1メートル99。抜きんでて高いわけではないが、3試合のラインアウト成功率95%は日本を上回る。だがムーアの自信は揺るがない。「身長が高いチームではないので、フォーカスしているのはスピードと賢くオプションを選択すること。ワールドクラスのスローワーが投げているのも成功の大きな要因」と胸を張った。

 ラインアウトはジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの担当分野。同じロックのファンデルヴァルトも「オプションや試行錯誤が得意の分野」」と話す通り、身長差をカバーする工夫が成功率を支える。早いセットアップ、相手をかく乱する前後への細かい動き、リフターとの呼吸など。練習ではフランカー徳永が対戦相手の“完コピ”で実戦さながらの動きを再現していることも試合で生きている。

 「1試合で30回はする。いろんな経験をするので、ユニオン(15人制)でも生きている」という13人制ラグビーで磨いたタックルでも、現在48回はチーム最多。スクラムでもより強い押しが求められる右ロックで下支えし、さらにイケメンという万能ぶり。ラグビーが脚光を浴びる中、W杯後はブレークする可能性を秘めている。

 「トモ(トンプソン)は気合が入ったおじさん。(ヘル)ウヴェはデカいトラック。ヴィンピー(ファンデルヴァルト)はヴィンピー。言い表す言葉がない」。個性豊かなロック仲間の人物評も述べた“貴公子”が、スコットランド戦でも輝く笑顔を振りまく。

 ◇ジェームス・ムーア 1993年6月11日生まれ、オーストラリア・ブリスベン出身の26歳。10歳から13人制のリーグラグビーを始め、ブリスベンステート高で15人制をプレー。卒業後は13人制でセミプロ生活を送り、21歳で15人制に転向。16年から東芝、18年から宗像サニックスに所属。愛称は「ジミー」。代表6キャップ。趣味はサーフィン。別府温泉が好き。1メートル95、102キロ。

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