未出場組も「ONE TEAM」! ベンチ外8人が3戦全勝の功労者

[ 2019年10月10日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本ースコットランド ( 2019年10月13日    日産ス )

日本代表の長谷川慎スクラムコーチ
Photo By スポニチ

 ジャパンの躍進を支えているのが「ノンメンバー力」だ。代表31人のうち、ベンチ入りできるのは23人。ゲームに出ない8人が連日、練習で“仮想・対戦相手”を務めている。長谷川慎スクラムコーチ(47)は会見で、過去3戦の功労者への賛辞を惜しまなかった。

 「木津、北出が相手のスクラムを演じてくれる。僕たちのスクラムを強化してくれている。ラインアウトは徳永が分析してくれる。感謝している」

 この3人と茂野、モエアキオラの5人がまだW杯のピッチに立っていない。出番に恵まれなくても、献身的になれるのが日本の強さ。スコットランド戦のメンバー発表は11日のため、現在は誰が練習台を務めているか不明ながら、選手間でセットプレーを中心に映像をすり切れるほど見て、クセや特徴を丸裸にしているのは確実だ。

 フランカー徳永は8月、米国のラインアウトのサインを全て洗い出して勝利に貢献した。同じ1992年生まれで、最終選考で落選した布巻(パナソニック)の姿勢を引き継ぐようだ。高校時代に「怪物」と騒がれた男は、レギュラー組への助言や支援を惜しまなかった。

 「峻(布巻)の真剣なサポートが心強い。誰が選ばれても背中を押すというメンタルがチームにある」

 その言葉を、W杯で自ら実践している。

 不動のCTB中村は「僕らより詳しい状態で練習に来る。それがないと準備が不足する」とメンバー外への感謝を口にした。ジャパンは一枚岩になって、初の8強へ進んでいる。

続きを表示

2019年10月10日のニュース